PANewsは11月15日、新華財政によると、パウエル連邦準備制度理事会議長が北京時間金曜早朝に経済見通しと金融政策の方向性について講演したと報じた。同氏は、米経済は順調に回復しており、労働市場は安定しており、インフレ率はピークから低下し2%の目標に向かっており、緊急の利下げの必要性はないと述べた。
パウエル議長は、FRBはインフレ率を目標水準まで低下させることで最大雇用を支援することに全力で取り組んでいると強調した。同氏はまた、経済成長は力強く個人消費は増加しているものの、住宅市場は低迷していると述べた。パウエル議長はインフレ率が2%の目標に向けて低下し続けると予想しているが、その過程は不安定になる可能性がある。 FRBは最大雇用と物価安定の達成に向け、経済指標や見通しに基づいて政策を調整する。パウエル議長の講演後、金利市場はFRBの12月利下げへの見方を引き下げた。アナリストらはインフレ率がFRBの目標である2%を引き続き上回るとみており、これが12月会合後のFRBの行動にさらなる不確実性をもたらしている。
パウエル氏は任期について、議長としての任期を全うすることに尽力するとだけ述べた。パウエル氏は「私は最後まで務めなければならない。これが私の任期中最も重要なことだ。これが私が決めたことであり、検討したことだ」と述べ、議会議員としてのパウエル氏の任期は2028年1月に終了する。